2016年10月19日の夕方くらいからYahooリスティングのスポンサードサーチ右側広告が終了になりました。
これによって多くのPPCアフィリエイターの状況が一変することでしょう。
と言っても、関連キーワード、特にずらしキーワードをメインに実践している方はそこまで影響がないとは思います。
逆に商標キーワードしかやってない方はかなり焦っているかと。
そこで今回は、右側広告廃止による対策とユウキなりのこれから起きる予測を話したいと思います。
(特にスマホよりPC表示への影響が大きいのでPC表示前提で話を進めます。)
1 過去に右側広告から売上が発生していた場合の対策
過去に平均掲載順位が5,6位以下で売上が発生していたのであれば、
その広告を再度掲載することによって同じように売上が発生する可能性が高いと言えます。
そこでまず試みるのは‘’クリック単価を上げること‘’です。
とりあえずこれが1番早く対処できる方法です。
もちろん、これまで以上に平均CPCが上がるので過去の利益率を参考にしながら、
「最大どのくらいの単価にすれば黒字化できるか?」
をしっかり見極める必要があります。
ただ、仮に広告が掲載されても
・今以上に利益率が良くなる
・今以上に利益率が悪くなる
いずれかの状況になることは確かです。
利益率が良くなることに越したことはありませんが、
利益率が悪くなると最初から想定して取り組んだ方がいいでしょう。
つまり今まで以上にメンテナンス能力が問われるってことです。
今までメンテナンスを怠っていてメンテナンスの仕方がよくわからないという場合は、この機会にしっかりやりましょうね。
(PPCエッセンシャルスクールに参加されている方は、スクール期間中にみっちり教えるのでしっかり学んでください)
また
「右側広告が終了したことによって今まで右側に掲載されていた広告の評価はどうなるのか?」
という疑問に思うかもしれません。
Yahoo!プロモーション広告の担当によると、
「引き続き過去の評価は継続する」
とのことです。
ここでいう評価とは
・クリック率
・インプレッション数
・品質インデックス
などです。
なので、クリック単価を上げることで広告ランクも同時に上がるので、やはりクリック単価を上げるのが1番手っ取り早い対策方法です。
まだまだ対策はあるのですが、ちょっと難しいかと思うので今回は控えます。
2 プレミアムボジションで広告が掲載されている場合の対策
今まで掲載順位1~5位(プレミアムボジション)で広告が掲載されていた方は、
右側広告が終了したことによってこれまで以上にクリック率が上がると考えられます。
ある程度PPCアフィリエイトを実践したなら感じていると思いますが、
掲載順位4〜5位の広告、つまり左側の掲載下部の広告より、
6~7位の右側上部の広告の方がクリック率が高いケースを見たことがあるでしょう。
人間は左⇒右に目を移すので、それが1つの要因となっていると言えます。
しかし今回の変更でそれがなくなったので、プレミアムボジション下部広告のクリック率が上がる可能性があります。
(もちろん上部広告のクリック率も上がる可能性もあります)
なので「これでクリック率が良くなるから売れるぞ!」と単純に考えるのではなく、
どう利益をしっかり出すかをしっかりメンテナンスする必要があります。
結局はどの状況になってもメンテナンス能力は必要ということです。
まずは今月(または先月)分のデータを作成しましょう。
収集データは
・インプレッション数
・クリック数
・クリック率
・平均掲載順位
・合計コスト
・平均CPC
・総コンバージョン数(アフィリエイトリンクの誘導数)
・総コンバージョン率(アフィリエイトリンクの誘導率)
は最低でも算出してください。
そして、今日から1ヶ月後のデータと見比べて、右側広告が終了してどこ変動したかをチェックします。
おそらく変動するのは
・クリック数
・クリック率
・合計コスト
・平均CPC
だと思います。
そこから今までと比べて利益が出ているのであれば、さらに利益を上げるための改善箇所を探しましょう。
逆に利益が少しでも下がったら、
主な原因はクリック数の上昇で、これまで以上に求めていないユーザーまでもクリックしている可能性があると考えられます。
なので、除外キーワードの設定や限定配信などをする必要があるでしょう。
3 今まで掲載順位6位以下の広告も売れる?
これは予測の話ですが、
もしかしたら今まで掲載順位6位以下の広告でも今後売れる可能性はないとは言えません。
まずはコレを見てください。
「酵素 ドリンク」と検索すると、
右側に‘’関連広告ワード‘’に「酵素 ドリンク 格安」とありますよね?
それをクリックするとこのように表示されます。
見ればわかると思いますが、5つ以上広告が掲載されていますよね?
これを検索画面に戻って再度「酵素 ドリンク 格安」と検索するとこうなります。
このことから言えるのは
「‘’関連広告ワード‘’内で検索すると以前掲載されていた6位以下の広告、もしくはこれから作成する広告が掲載順位が低い場合でも表示される」
ってことです。
(※後に仕様変更などで掲載されなくなる可能性の方が高いですが。。)
さっき言った「人間は左⇒右に目を移す」ことを考えれば、
ユーザーはこの‘’関連広告キーワード‘’が掲載されていればクリックする可能性は十分あると考えられます。
そうなれば、そこに掲載されている広告からアクションを起こすかもしれません。
つまり、選定したキーワードが検索画面上に掲載されなくても、
関連広告キーワードに掲載されることがある以上、そこから売上が上がってもおかしくないということです。
関連広告キーワードからのクリックも品質に影響するので、
そこでクリック率が良ければクリック単価を上げなくても検索結果に表示されることもあるでしょう。
4 今回の規定変更による今後のリスティング広告の展望(予想)
最後に、右側広告廃止による今後のYahoo!プロモーション広告の展望を考えてみました。
右側広告が終了されたことで掲載広告が限定されたので、
よりユーザーが求めている広告を限定し、
配信しようとYahoo側は考えていることがわかります。
そして、もう1つYahoo!側に狙いがあるとユウキは考えてます。
それは
「掲載広告は限定されたことでYahoo側はより広告管理がしやすくなった」
ということです。
つまり、掲載する広告が減ったことで、
今以上に適切な広告かを審査する時間が増えるし、
それによってユーザーのためになる広告配信が出来るようになったということです。
よって、目視による審査頻度は増えると思いますし、
コンテンツのないサイトは今以上に審査に落ちるとユウキは思ってます。
アービトラージサイトをはじめ、商標名キーワードの画像+ボタンだけのサイトも今以上に審査に通らなくなるのではないでしょうか。
また同じくASP、販売元にとっても商標NGキーワードで出稿しているアフィリエイト広告を確認する時間と手間も省けるのでよりチェックが厳しくなると言えます。
一部のPPCアフィリエイターにとっては今回の仕様変更で撃沈かもしれませんが、
しっかり今までやってきたPPCアフィリエイターにとってはそれほど影響がないと思います。
ということで、ザッとですがユウキなりの今後の対策と予測を紹介しました。
では!
PS: 右側広告が終了して1番喜んでいるのは、サイトアフィリエイターでしょうね(笑)